不動産マメ知識

権利関係の学習法について

権利関係 2011年8月26日

(1)制度趣旨を理解しよう
 
  たとえば、債務不履行と売主の担保責任という二つの制度には、どちらも「解除」や「損害賠償」という同じ言葉が出てきます。
  しかし、ことなる制度である以上、両者には相異点があります。これをどのように区別するかが重要です。
  方法は二つ 考えられます。
  一つは、それぞれの内容の丸暗記してしまう方法です。もう一つは、それぞれの制度の趣旨を考えて内容を理解していく方法です。
   どちらが 良い方法か、言うまでもありません。もとより民法からは応用的な出題が多いため、単にきていを丸暗記しているだけでは
  対処できません。試験会場で応用問題を考えるにあたって、制度趣旨の理解は欠かせないのです。

(2)図を書こう

  「AのBに対する債務について、CがAの連帯保証人となるとともに、Aの所有地にBの抵当権を設定し・・・・」
    これは本試験の問題の引用です。このような問題分を見て、すぐに関係図を書きながら考えていけるようになるためには、それなりの練習が必要です。
  まず、講義やテキストの図を参考にして、問題を解く際には面倒がらず絶対に自分で図を書いてみましょう。
  最初はうまくいかないかもしれませんが、繰り返し問題を解いていくことで必ずマスターできるでしょ
   また、宅建試験は、問題を読み 出題者の出題意図をつかみ取ったうえで、出題者が予定している回答を探し出す試験なので、まさに法律試験を要する
 「国語の試験」なのです。そうであれば、常日頃から活字に慣れておくことが第一の対策となります。
 テキストは当然として、新聞や雑誌等の活字に慣れる機会を増やすことが 大切です。

(3)深追いは止めよう

 民法は、司法試験や司法書士試験といった合格率2~3%の難関試験でも出題されます。
 つまり難問を出そうと思えばいくらでもだせる法律なのです。
  出題者の立場に立てば、「宅建試験であまり難しい問題は出せない」という意識が働くのは明確です。
 受験生の立場で考えれば、「深追いはやめよう」と考えるのが効率的ということになります。