不動産マメ知識

消費税を考慮した売買の媒介の具体例

得するマメ知識 2011年3月22日

【消費税を考慮した売買の媒介の具体例】

不動産業者A(免税業者)は課税事業者である売主甲から依頼を受け、
不動産業者B(課税業者)は買主乙から媒介の依頼を受け、A・B共同で、
甲所有の土地(5000万円)・建物(3150万円)の売買を成約させました。
          ↓
ア.売主が課税業者のため、取引代金に含まれている消費税を控除する。
 ・土地代金5000万円は消費税が含まれていない。(土地の譲渡は非課税)
 ・建物代金3150万円は消費税が含まれている。したがって、
  3150万円÷1.05=3000万円(建物本体価格)
イ.通常の報酬を計算する。
 ・土地5000万円+建物3000万円=8000万円(総額を出す)
 ・8000万円X3%+6万円=246万円(媒介1人当たりの限度額)
ウ.媒介業者Bは課税業者のため、乙から246万円X1.05=258万3000円を限度に
  受領できます。
エ.媒介業者Aは、免税業者のため、甲から246万円X1.025=252万1500円を
  限度に受領できます。